こんにちは、なるです。
今使っているメインカメラはFUJIFILMのX-T2です。それ以前にはメインカメラとしてCanonのEOS-6Dを使っていました。(間にX-T10挟んでますけど)
どちらも使いやすくていいカメラなんですけど、6Dは、FUJIFILMにマウントを完全に乗り換えたときに、レンズ一式と共に下取りに出してしまいました。
もう2年近く前の話にはなりますが、その時のお話をしたいと思います。
目次
FUJIFILMを使い始めるまで
最初、Canonのシステム一式を手放すつもりはなかったんです。僕は人を撮ることが好きだったので、そのときにメインで使っていたレンズはEF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMでした。
これ、ものすごくいいレンズなんですよね。お値段もものすごくいいですけど笑
このレンズと6Dで撮影した写真はすごく良かったんです。なので、このレンズを手放して他のマウントに乗り換えるっていう気持ちは全然なかったんですよね。
ですけど、あるきっかけでFUJIFILMを使ってみて、その魅力にどんどん引きずられてついにはマウント乗り換えをしてしまったんです。
シャッター回数の心配
デジタルカメラとはいえ、シャッターは機械的に動いているんですよね。もちろんメカな感じではない電子シャッターという機能もあるんですけど、一眼レフカメラでいくとメインはメカニカルシャッター。
そのメカニカルシャッターにはそのカメラごとに耐久回数というのがあって、その回数が安全に使用できる目安になっているんです。もちろん、あくまで目安なので、その回数を超えたからといってすぐに壊れるわけでもないし、その基準以下で壊れることも考えられるんですけど。
僕の使っていたEOS-6Dのシャッター耐久回数は10万回とされていました。上位機種とかだと15万回とか20万回なんていうのもあったりします。そのシャッター耐久回数を超えて不具合がでてくると、シャッターがきれなかったり、ピントが外れるようになってしまうようです。
僕は、一度の撮影で1,000枚とか2,000枚とかバシバシ枚数を撮ることが多かったので、現在のシャッター回数は何回くらいなんだろうって気になって、一度サービスセンターで回数をチェックしてもらうことにしました。
その結果、約7万8千回…
この時点で、6Dを買ってからまだ、1年半とかだったんですよね。月平均にすると約4,300枚。10万枚まで残り22,000枚ということは、このままのペースで行くとあと5ヶ月ちょいで10万回いってしまう計算に…
もちろん、全然枚数を撮らない月もあったりするので、すぐに10万回突破はないとは思うけど、その耐久回数を気にして撮影するのもなんだか不安ですよね。
ちなみにシャッターユニットの交換費用は他のパーツの消耗具合にもよりますが約4万円くらいのようです。
さてさて、どうしたものか。。壊れるまで使ってユニット交換するか、中古でサブ機を買っておくか。。そんな選択を考え始めていました。
光のポートレートに感動
そんなときに、ネットでたまたま見かけたブログ。
浅岡省一さんのsorry full
もう、すごいの一言。完全に引き込まれました。そのブログで浅岡さんが使っていたのがFUJIFILMのカメラでした。
X-T1とXF35やXF10-24などで撮られた写真の数々がなんとも素晴らしくて、しかも、写真の編集も基本JPEGからいじっていると。(その当時の話で今はわからないですけど)
今でこそ、色のFUJI、JPEG撮って出しのFUJIみたいに言われていますけどね。
それからネットでFUJIFILMのカメラのことを調べ始めました。正直それまでFUJIFILMって気にしたことなかったんですよね。
あまりカメラ雑誌とかも読まなかったし、6Dを買ったときも以前使っていたコンパクトデジカメのS95がお気に入りだったから、買うならCanonっていう感じだったので、他のメーカーに興味なかったんですよね。
でも、ちなみにですけど人生初デジカメはFUJIFILMでした。クリップイットDS-30という35万画素(!)のデジカメ。プリントしたときの画像の悪さにびっくりしたのを覚えています笑
RECOのレビューで後押し
調べれば調べるほどFUJIFILMへの興味は増して行きました。なんというか基本マイナーなの好きなんですよね。バイクはスズキだし、以前乗っていた車はマツダ→スバルだし。
そして、ネットで色々と見た中で、こちらのサイトで完全に背中を押されました。
RECO FUJIFILM X-T10レビュー続編
ホントは浅岡さんが使っていたX-T1が欲しかったんですけど、レンズも買ってとなるとどうしても予算オーバーだったので、X-T10をサブ機として買ってみることにしました。
(今は後継機のX−T20になっています)
CanonとFUJIFILMの併用
この時、X-T10はサブ機での購入なのでメインは相変わらず6Dです。
基本6Dで、いつ壊れても大丈夫なようにX-T10も撮影に持っていくっていう感じで使っていました。あとはX-T10のほうが6Dより軽いので、普段のちょっとした持ち出し用にもX-T10を使っていました。
X-T10でFUJIFILMでミラーレスデビュー
X-T10と一緒に購入したのはXF35 f1.4です。換算50mmでFUJIFILMのXマウント初期のレンズです。ネットなどでは魔法のレンズなんて呼ばれていました。使ってみて、たしかにボケがキレイだし小さいのが何よりも素晴らしい。
購入したレンズはこれ1本だけなので、あれこれ迷わずに使えるし、やっぱり軽いのっていいですよね。なんだかんだと、人をしっかり撮るっていう時以外は、このX-T10を使うことが多くなっていきました。
身軽なミラーレスなのに荷物が増える
X-T10だけで撮影に行くときは荷物も少なくていいんですけど、6Dのサブとして持ち出すときには、やっぱり結構かさばります。購入前からわかっていたんですけど、別マウントのカメラをサブにするってそういう難点があるんですよね。
いくら軽いミラーレスとはいえ、同マウントのカメラならレンズを共有できるからボディーのぶん増えるだけですけど、別マウントだとボディー+レンズですもんね。重さうんぬんよりもかさばるのがちょっと気になる。。
ほんと重さはそれほどではないんですよね。レンズと合わせて約570g。シグマArt50mmのレンズ1本よりも軽いです(815g)。まー、比較対象が特殊過ぎますけど笑
FUJIFILMのカメラは見た目もかっこいいし使いやすいから、買って後悔はしなかったんですけど、別マウントの2台持ちはそれなりに不便でした。だからといって普段の生活で使うことの増えたX-T10を手放してCanonマウントの別カメラを買い直すっていう気持ちはなかったので、逆にFUJIFILMのマウント1本に絞ってみようかと思い始めました。
FUJIFILMのレンズレンタルサービス
Canonのマウントを離れたくない一番の理由は、最初にも書いたあのレンズ、70-200mmが良すぎるっていうことなんですよね。
ただ、この70-200mmの焦点距離のレンズをこの白レンズしか使ったことないので、もしかしたら単純に明るい望遠レンズだったらどこのメーカーのでも、いい感じに使えるのかなと、ふと思いました。
そこで、ものは試しと、実際に使って比較してみることにしました。
FUJIFILMはサービスステーションで、レンズ2本までを当日返却なら無料で借りることができるんですよね。そこで、70−200mm f2.8と同等の焦点距離のXF50-140mm f2.8 と、ポートレート向きで評判のいいXF56mm f1.2 の2本を借りて実際に撮影をしてみました。
色のFUJIFILM
正直、同じ条件で比較すると、やっぱりCanonのほうがボケも大きくキレイなんですよね。センサーサイズ的に超えられない壁ってありますよね。
ただ、そんなフルサイズ一眼レフに負けない利点もしっかりありました。ピントに関しては、FUJIFILMの方がバッチリ決まっていました。あとは、露出などで外しが少ない。まー、これはFUJIFILMだからっていうより、ミラーレスだからっていうことなんですけど。
やっぱり、撮影時にファインダー越しに完成形の絵が見えるっていうのは便利ですよね。一眼レフのときにはたまに外してしまうことがありましたから。何枚か取って確認したらブレてたとか。暗すぎたとか。完全に僕の腕のせいですけど、、
ということで、約半日しっかりと撮影をし、家のパソコンで撮影データをチェックしていたら、うわ…ってため息が漏れました。
色のFUJIFILM。JPEG撮って出しのFUJIFILM。その意味をしっかり実感することができてしまいました。
もちろん全部の写真がってことはないんですけど、撮影したうちの数枚がものすごく良かったんです。もう、その写真を見た瞬間マウントの乗り換えを決意しました。そしてCanonのシステム一式を下取りに出し、FUJIFILMのXマウントのレンズ数本を購入し、マウントの一本化をすることができました。
マウントを乗り換える決定打となった2枚
なんというか、当時を思い出しながら書いていたのでとりとめのない感じになってしまいましたが、最終的にマウント乗り換えを決めたのは先ほど書いたように感動できる写真が撮れたからです。その中でもこの2枚の写真が決定打となりました。
JPEGの撮って出しです。(Lightroomでウォーターマーク入れとリサイズはしています)
この写真以外にもいい感じのはあったんですけど、この2枚はその中でも、これならFUJIFILMで全然いい!むしろFUJIFILMがいい!ってなった写真です。
実際にマウントを完全に乗り換えるまでには、最後の最後まで悩んだりもしましたが、結果的にマウントをFUJIFILMに変えたことは全然後悔していないです。むしろ、以前よりも写真を撮ることが楽しくなったし、単純に道具としてのFUJIFILMのカメラがかっこいいんで満足しています笑